もし鈴鹿市で考える「避難所DX」|防災DXは市民と行政で育てる仕組み|0秒名簿④
―― 地域防災とDXのこれから ――
📌この記事の3つのポイント
- 避難所DXは大都市だけの話ではない
- 地域の実情に合わせた「小さなDX」から始めることができる
- 防災DXは、市民と行政が一緒につくる仕組みになる
はじめに:この話は遠い地域の話でしょうか
ここまで3回にわたり、能登半島地震をきっかけに進んだ 避難所DXの取り組みを紹介してきました。
もしかすると 「被災地だから必要な仕組み」 と思われた方もいるかもしれません。
しかし、防災という視点で見ると この話は決して遠い地域の出来事ではありません。
地震、台風、豪雨。 日本ではどの地域でも災害の可能性があります。
だからこそ もし自分たちの地域で同じ状況が起きたら という視点で考えてみることが とても大切なのではないでしょうか。
1.避難所運営は「人手」に頼る部分が多い
多くの自治体では、避難所運営は
- 自治体職員
- 地域の自治会
- 学校関係者
などが中心になって支えています。
しかし災害時には
- 職員自身も被災している
- 人手が足りない
- 情報が混乱している
という状況になりがちです。
その中で
- 避難者の受付
- 名簿作成
- 人数集計
- 支援物資の管理
などをすべて紙で管理するのは かなり大きな負担になります。
避難所DXは、この負担を少し軽くする可能性があります。
▶ 松山かなの感想
災害の現場では、多くの人が本当に必死に動いています。
だからこそ 頑張る人を支える仕組みが とても大切だと感じます。
DXという言葉は少し難しく聞こえるかもしれませんが、 本質は現場を助ける仕組みなのだと思います。
2.大きなシステムでなくても始められる
防災DXというと、大きなシステムを想像するかもしれません。
しかし、すべてを一度に変える必要はありません。
例えば
- QRコード受付
- オンライン避難者名簿
- 避難所混雑情報の公開
- LINEによる安否確認
こうした仕組みでも 十分に防災力を高めることができます。
重要なのは 地域に合った方法を見つけること なのかもしれません。
▶ 松山かなの感想
医療でも同じですが、 新しい仕組みは「完璧」である必要はありません。
少しずつ改善していくことが、 結果的に一番長く続く方法だと思います。
3.防災は「市民と行政の協働」
もう一つ大切なのは、 防災は行政だけで完結するものではないということです。
地域には
- 自治会
- 自主防災組織
- ボランティア
- 企業
など、さまざまな人が関わっています。
防災DXも同じです。
市民が
- 事前登録をしておく
- 避難情報を確認する
- 家族の安否を共有する
こうした行動があってこそ 仕組みが活きてきます。
つまり防災DXは 行政のシステムではなく、地域の仕組み とも言えるのかもしれません。
▶ 松山かなの感想
取材を続ける中で感じるのは、 地域の防災は本当に多くの人に支えられているということです。
だからこそ 行政だけでも、市民だけでもなく 一緒につくる防災 という視点が大切なのではないでしょうか。
まとめ:これからの防災に必要なもの
防災というと
- 堤防
- 耐震
- 備蓄
といった「ハード対策」が注目されます。
もちろん、それらはとても大切です。
しかしこれからは 情報を活用する防災 も重要になっていくのかもしれません。
誰が避難しているのか。 どこに支援が必要なのか。 どんな状況なのか。
それが早く分かるだけでも、 助かる命があるかもしれません。
防災DXは、 そんな未来につながる一つの取り組みです。
このシリーズが、 地域の防災を考える小さなきっかけになれば嬉しいです。
看護師/すずこれ編集長
