鈴鹿市に合う「人にやさしい窓口DX」とは|書かない窓口のその先を考える【第5部】
鈴鹿市に合う「人にやさしい窓口DX」とは
書かない窓口のその先を考える【第5部】
ここまで、「書かない窓口」の背景や全国事例、メリットと課題、
そして鈴鹿市の公募資料を見てきました。
第5部では、その先にある
鈴鹿市に本当に必要な「人にやさしい窓口DX」
とは何かを考えていきます。
📌この記事の3つのポイント
①DXの目的は、便利にすることではなく暮らしの負担を減らすこと
②鈴鹿市には、迷わない・誰でも使える・時間を取り戻す窓口設計が必要
③目指すべきは、効率だけではない「人にやさしい窓口」
はじめに
ここまで、なぜ今、書かない窓口なのか、全国ではどう進んでいるのか、 メリットと課題、そして鈴鹿市の公募資料を見てきました。
では最後に、 鈴鹿市にとって本当に必要な窓口DXとは何か を考えてみます。
DXの目的は「便利にすること」ではない
まず大前提として、 DXは「便利にすること」だけが目的ではありません。
本来の目的は、暮らしの中の“負担”を減らすことです。
手続きにかかる時間、何を書けばいいか分からない不安、 何度も窓口に行く負担。 こうした日常の小さなストレスを、どう減らしていくか。 そこに、DXの意味があると考えています。
| 時間の負担 | 待ち時間、記入時間、移動回数 |
|---|---|
| 心理的な負担 | 何をすればいいか分からない不安、間違える不安 |
| 手続きの負担 | 同じ内容を何度も書くこと、複数窓口を回ること |
鈴鹿市に必要な3つの軸
鈴鹿市の特性を踏まえると、 窓口DXは次の3つの軸で考える必要があります。
①「迷わない窓口」
市役所に来たとき、 「どこに行けばいいか分からない」という不安は、今も多くの人が感じています。
だからこそ、
- 受付で用件を伝えるだけで案内される
- 必要な手続きが自動で整理される
- 複数窓口を回らなくていい
といった、 “迷わない設計” が重要になります。
②「誰でも使える窓口」
DXは、ともすると “使える人だけが便利になる仕組み”になりがちです。
しかし、本来の行政は 誰一人取り残さないこと が前提です。
- 対面サポートの継続
- 紙との併用
- シンプルで直感的な操作
こうした “やさしさを前提にした設計” が不可欠です。
③「時間を取り戻す窓口」
窓口DXの本質は、 市民の時間をどう守るか にあります。
- 待ち時間を減らす
- 記入時間を減らす
- 移動回数を減らす
これらはすべて、 日常生活の中の負担を軽くすることにつながります。
特に、 子育て世代、共働き世帯、介護をしている方にとっては、 「時間そのものが支援になる」 という視点が重要です。
現場から見えている課題
私は看護師として現場に関わる中で、 「制度があっても、使えない人がいる」という現実を何度も見てきました。
- 手続きが難しくて諦めてしまう
- 情報が届かず支援につながらない
- 相談する前に疲れてしまう
こうした状況は、行政でも起こり得ます。
だからこそ、“使える仕組み”ではなく、“使われる仕組み”をつくることが重要です。
鈴鹿市だからこそできる形
鈴鹿市は、
- 子育て世代が多い
- 産業と生活がバランスよくある
- 地域のつながりが残っている
という特徴があります。
だからこそ、 効率だけを追うDXではなく、暮らしに寄り添うDX が求められます。
デジタルでスムーズに進めたい人にも、 対面で相談したい人にも、 どちらにも対応できる “選べる窓口” が必要です。
| 子育て世代へ | 短時間で進めやすく、迷いにくい導線づくり |
|---|---|
| 高齢の方へ | 対面サポートを残し、安心して相談できる設計 |
| 働く世代へ | 待ち時間や来庁回数を減らし、時間負担を軽減する仕組み |
| 全体として | デジタルと対面の両方を生かした「選べる窓口」 |
目指したいのは「やさしい窓口」
最終的に目指したいのは、
- 書かなくていい
- 迷わなくていい
- 安心して相談できる
そんな窓口です。
デジタルの力を使いながらも、 人のあたたかさが残る場所。 それが、これからの市役所の姿だと思います。
おわりに
「書かない窓口」は、あくまでスタートです。
その先にあるのは、 市民一人ひとりの暮らしをどう支えるか という問いです。
技術をどう使うかではなく、 誰のために使うのか。
この視点を大切にしながら、 鈴鹿市に合った形を考えていきたいと思います。
| DXの目的 | 便利さではなく、暮らしの負担を減らすこと |
|---|---|
| 必要な3つの軸 | 迷わない、誰でも使える、時間を取り戻す |
| 大切な視点 | “使える仕組み”ではなく、“使われる仕組み”をつくること |
| 目指す窓口 | デジタルと人のあたたかさが両立する「やさしい窓口」 |
