見えにくい産前産後のしんどさに寄り添う|多子・多胎育児と休めない現実【第1部】

松山かなブログ|子育て・医療・地域

見えにくい“しんどさ”に寄り添うということ|産前産後のリアルから考える【第1部】

妊娠中や産後のしんどさは、外からは見えにくく、 周囲にも伝わりにくいことがあります。
けれど実際には、体の変化、気持ちの揺れ、休みたくても休めない日常の中で、 静かに負担を抱えている方も少なくありません。
第1部では、産前産後のリアルな負担と、 そこに寄り添う視点の大切さについて考えてみます。

📌この記事の3つのポイント

産前産後の負担は、外からは見えにくいものです
多子・多胎育児では、その負担がさらに大きくなります
「休みたくても休めない状況」そのものが、ひとつの課題になっています

「大丈夫そうに見える」けれど

妊娠中や産後の生活は、周りから見ると「順調そう」に見えることもあります。

赤ちゃんが元気に生まれて、日常が少しずつ戻っていく。 そうした様子だけを見ると、落ち着いてきたように感じられるかもしれません。

でもその中で、お母さん自身は体の変化や疲れ、気持ちの揺れを抱えながら過ごしています。

見た目には分かりにくくても、 静かに積み重なる負担があることを、 まずは忘れずにいたいと感じます。

休みたくても、休めない現実

産前産後は、本来であればしっかり体を休めたい時期です。

ただ実際には、上の子のお世話がある、家事や日常が止まらない、周りに頼れる環境がないなど、 「休みたくても休めない」状況が生まれやすくなっています。

休みにくさにつながる背景

・上の子のお世話がある
・家事や生活の流れが止まらない
・周りに頼れる人や場所が少ない

少し横になりたい、少しひと息つきたい。 そう思っても、それが簡単ではない毎日があります。

多子・多胎育児の負担

特に、未就園の上の子がいる場合や、双子・三つ子などの多胎育児では、 一人で複数の子どもを見ることが当たり前になりがちです。

同時に泣く赤ちゃんへの対応、上の子と下の子の両方への配慮、 ほとんど一人の時間が取れない日常。 その負担は、想像以上に体力も気力も必要とします。

多子・多胎育児で起こりやすいこと

一つひとつは日常の延長に見えても、 それが何度も重なることで、疲れや不安が大きくなっていくことがあります。

▶ 松山かなの感想

看護師として関わる中でも、 「頑張れてしまっている人ほど、しんどさが見えにくい」と感じることがあります。

周りからは「できているように見える」けれど、 実際にはギリギリのところで踏ん張っている方も少なくありません。

だからこそ、 限界になる前に休めることが、とても大切だと思っています。

「頼ること」へのハードル

もうひとつ感じるのは、「頼ること」そのものへのハードルです。

これくらいで頼っていいのかな、まだ大丈夫と思われそう、迷惑をかけてしまうかもしれない。 そんな気持ちから、本当は少し休みたいと感じていても、そのまま抱え込んでしまうことがあります。

「助けてほしい」と言う前の、 まだ言葉にならないしんどさに気づけるかどうかも、 地域のやさしさのひとつなのかもしれません。

▶ 松山かなの感想

医療や福祉の現場でも、 「もっと早く頼ってもらえたら」と感じる場面があります。

ただ、それは決して本人の問題だけではなく、 “頼り方が分かりにくい”ことや “頼っていいと思える空気が少ない”ことも影響しているのではないかと思います。

支援の内容そのものだけでなく、 頼ってもいいと思える空気も、同じくらい大切にしたいです。

まとめ|見えにくいからこそ、大切にしたい視点

産前産後のしんどさは、目に見えにくく、周りにも伝わりにくいものです。

だからこそ、少しでも休める時間があること、気持ちを話せる場所があることは、 日々の過ごしやすさに大きく関わってきます。

第2部では、こうした背景の中で始まっている 「妊産婦のほっとスポット事業」が、どんな役割を持つのかを整理していきます。

松山かな(看護師/すずこれ編集長)
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